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空間演出
インドア
スイス・アルプスのスプリングエフェメラルに見立てる(第一園芸2026年カレンダー2月)
2025.11.26

2026年の第一園芸カレンダーのテーマは、「世界の絶景を、花で旅する一年」。
第一園芸アカデミーの特級・一級メンバーが、世界各地の絶景を花で見立てた作品を制作しました。
2月の作品は村上功悦が担当し、スイス・アルプスの春にわずかな期間だけ咲く花々「スプリングエフェメラル」をイメージしました。
CONCEPT

■スプリングエフェメラルとは
スイス・アルプスは、雪解けとともに短い春を迎え、山肌にスプリングエフェメラル(春の儚い花々)が咲き誇ります。
長い冬を耐え抜いた高山植物が、わずかな期間に命を輝かせる姿は、自然の力強さと儚さを象徴する光景です。
雪の白と新緑のコントラストの中で、クロッカス、エーデルワイス、アルペンローズなどが咲き、山全体が淡いパステルカラーに染まります。
特に朝の光に照らされた花々は、透明感を帯び、冷たい空気の中で柔らかく輝きます。
この作品では、その清らかな色彩と軽やかな質感を花で表現しました。
ホワイトや淡いブルー、ピンクを基調に、繊細なラインと空気感を取り入れ、アルプスの春の息吹を再現しました。
SPECIAL FEATURE

■デザイナーコメント
春の始まりを感じる黄色い小花を多く使用し、アルプスの情景を連想させる岩や雪をあしらいました。
■主な使用花材
ゼンマイ、ラナンキュラス、水仙、ウイキョウ、コロニラ、クラスペディア
■村上 功悦│Koetsu Murakami
16歳から花の世界に魅せられ、“自然の本質”を表現するデザインを得意としている。
「FLOWERARTIST EXTENSION2022inTOKYOMIDTOWN」でグランプリを受賞。
フランスで開催されたフランス最大級の花の見本市「NOVAFLEUR」にて、会場のメインエントランス装飾やデモンストレーション・作品展示を担当する。
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