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奈良・吉野山の「一目千本桜」に見立てる(第一園芸2026年カレンダー3月)

2025.11.26

2026年の第一園芸カレンダーのテーマは、「世界の絶景を、花で旅する一年」。
第一園芸アカデミーの特級・一級メンバーが、世界各地の絶景を花で見立てた作品を制作しました。

3月の作品は久米井夏美が担当し、奈良県の桜の名所・吉野山の「一目千本桜」をイメージしました。

CONCEPT

■一目千本桜とは

吉野山(奈良県)は、日本を代表する桜の名所で、「一目千本桜」と称される圧巻の景観で知られています。
山の斜面に約3万本もの桜が段々に咲き誇り、視界いっぱいに広がる淡いピンクのグラデーションは、まるで春の雲海のよう。
古くから和歌や絵画に詠まれ、千年以上にわたり人々を魅了し続けてきた場所です。
特に朝の柔らかな光に包まれる時間帯は、桜の花びらが輝き、山全体が淡い光に染まる幻想的な瞬間。
この作品では、その優美な色彩と重なり合う花のリズムを表現しました。
淡いピンクを基調に、柔らかなラインと重なりを意識したデザインで、吉野山の春景を花々で再現しました。

SPECIAL FEATURE

■デザイナーコメント
桜の足元には、苔や小さな山野草の苗をあしらいました。
吉野山ならではの、どこか懐かしく落ち着く春を表現しました。

■主な使用花材
桜、山野草、苔

■久米井 夏美│Natsumi Kumei
オランダの国家認定資格 DFA(Dutch Flower Arrangement)を所有。
ウエディングフラワーコーディネーターとして長年のキャリアを持つ。常にお客様の視点で考え、優しい空気感をまとった丁寧な打合せに定評があり、各年代に刺さるトレンドや空気感を活かしたデザインを得意としている。

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