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鹿児島・屋久島の新緑に見立てる(第一園芸2026年カレンダー4月)
2025.11.26

2026年の第一園芸カレンダーのテーマは、「世界の絶景を、花で旅する一年」。
第一園芸アカデミーの特級・一級メンバーが、世界各地の絶景を花で見立てた作品を制作しました。
4月の作品は山口愛が担当し、世界自然遺産の森「屋久島の新緑」をイメージしました。
CONCEPT

■屋久島とは
屋久島(鹿児島県)は、世界自然遺産に登録された豊かな森を有し、春から初夏にかけて新緑が輝く季節を迎えます。
島全体が亜熱帯から冷温帯までの多様な植生に覆われ、雨に育まれた苔や巨樹が生命力を放つ光景は、まさに「緑の楽園」。
特に屋久杉をはじめとする原生林の中で、柔らかな光に透ける若葉が織りなすグラデーションは、訪れる人々を静かな感動で包みます。
この作品では、その清らかな緑と森の息吹を花で表現しました。
淡いグリーンを基調に、瑞々しい質感と自然なラインを取り入れ、屋久島の森に差し込む光と空気感を再現しました。
SPECIAL FEATURE

■デザイナーコメント
苔むした森の質感を再現するため、さまざまな緑を重ねて奥行きを出しました。
ナツハゼで柔らかな新緑を表現し、足元にはシダや蔓をあしらって、屋久島特有の湿り気と生命力を感じさせる構成にしました。
また、木の枝を組み合わせることで、森の中に差し込む光と影のコントラストを演出しました。
■主な使用花材
スモークツリー、ナツハゼ、ナデシコ(グリーントリュフ)、ヒカゲノカズラ、キウイの蔓、ヤマシダ、ニゲラ、クレマチス(ペトリエイ)、アスナロ、木の枝
■山口 愛│Ai Yamaguchi
第一園芸入社以来、店舗での経験を重ね、現在は店舗事業部で複数店舗を統括。
フラワーデザイナーとして活動する一方で、長年華道にも親しみ続け、技術と美意識を融合し、自然の美を映す優美なデザインで花の魅力を最大限に引き出す。
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