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空間演出
インドア
アリゾナ・アンテロープキャニオンの光に見立てる(第一園芸2026年カレンダー5月)
2025.11.26

2026年の第一園芸カレンダーのテーマは、「世界の絶景を、花で旅する一年」。
第一園芸アカデミーの特級・一級メンバーが、世界各地の絶景を花で見立てた作品を制作しました。
5月の作品は志村紀子が担当し、アメリカ・アリゾナ州の景勝地「アンテロープキャニオンの光」をイメージしました。
CONCEPT

■アンテロープキャニオンとは
アンテロープキャニオン(Antelope Canyon)は、アメリカ・アリゾナ州の砂漠地帯に広がる世界的な絶景スポットです。
何百万年もの時をかけて、鉄分を含む砂岩が風と水に削られ、滑らかな曲線を描く峡谷を形成しました。
太陽の光が狭い裂け目から差し込むと、岩肌はオレンジ、レッド、ゴールド、時にパープルへと移ろい、まるで大地が描く抽象画のような光景が広がります。
特に午前中、光の角度が絶妙に重なる瞬間は、岩壁が輝き、陰影が深まる魔法の時間。
このアレンジメントでは、その光と影のコントラスト、そして砂岩の温かみを花で表現しました。
SPECIAL FEATURE

■デザイナーコメント
浸食された滑らかな曲線と細かな縞模様を、タイサンボクやバラの花びらを重ねて表現。
天から差し込む光は、バラのオレンジから紫へのグラデーションで描きました。
タイサンボクの固い葉で滑らかな曲線を作るのは楽しい挑戦でした。
■主な使用花材
バラ、タイサンボク
■志村 紀子│Noriko Shimura
国内を代表するホテル、外資系大手ラグジュアリーホテルのウェディングやパーティー装花に携わり、帝国ホテルプラザ店で活躍。現在は第一園芸を代表するデザイナーとして、Noriko Shimuraブランドを展開。他にも社内スタッフ教育部門の講師、対外的なワークショップ講師、各種商品提案、空間装飾のデザインなどを担当している。
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