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ハワイ・コハラコーストのサンセットに見立てる(第一園芸2026年カレンダー8月)

2025.11.26

2026年の第一園芸カレンダーのテーマは、「世界の絶景を、花で旅する一年」。
第一園芸アカデミーの特級・一級メンバーが、世界各地の絶景を花で見立てた作品を制作しました。

8月の作品は市村亨が担当し、ハワイ島の絶景「コハラ・コーストのサンセット」をイメージしました。

CONCEPT

■コハラ・コーストとは

コハラ・コースト(Kohala Coast)は、ハワイ島の西側に広がるエリアで、世界でも有数のサンセットスポットとして知られています。
一年を通じて晴天率が高く、雲の少ない空と太平洋に向かって広がる途切れない水平線が、夕陽を美しく引き立てます。
さらに、火山活動による微粒子やVOG(火山性スモッグ)が光を散乱させ、オレンジ、ピンク、パープルといった色彩が空を染めることで、他では見られないドラマティックな夕景が生まれます。
特に夕陽が海に沈む瞬間、黒い溶岩と白砂のビーチが黄金色に輝き、空と海が一体となる光景は、まさに自然が描く芸術。
この作品では、その豊かなグラデーションを花で表現しました。
オレンジやピンクの熱帯の花々を、夕日に照らされた海を思わせる花器と組み合わせ、ハワイの美しい自然を感じさせるデザインに仕上げています。

SPECIAL FEATURE

■デザイナーコメント
夕焼けに染まる空を、胡蝶蘭やトロピカルフラワーで表現し、花器の輝きから足元のサンゴの砂へとつなげたデザインです。

■主な使用花材
コチョウラン、エンシクリア、モカラ、ストレリチア、アンスリウム、ブーゲンビリア、シロシマウチワ、グリーンネックレス、カンガルーポー、アスクレピアス

■市村 亨│Toru Ishimura
第一園芸フラワーコーディネーター。2021年4月より伊勢丹新宿店店長。
幼少期より母や祖母が嗜む生け花に触れ、草花に興味を持ちフローリストを志す。モードな佇まいから繰り出す作品は、植物を深く観察することで得られるインスピレーションを活かした、洗練と複雑さが同居するデザインを得意とする。

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