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空間演出
インドア
イタリア・トスカーナの夕暮れに見立てる(第一園芸2026年カレンダー9月)
2025.11.26

2026年の第一園芸カレンダーのテーマは、「世界の絶景を、花で旅する一年」。
第一園芸アカデミーの特級・一級メンバーが、世界各地の絶景を花で見立てた作品を制作しました。
9月の作品は山口愛が担当し、イタリアの田園地帯「トスカーナの夕暮れ」をイメージしました。
CONCEPT

■トスカーナとは
イタリア・トスカーナは、初秋になると黄金色の大地と柔らかな夕暮れが織りなす、絵画のような風景に包まれます。
ぶどう畑やオリーブの木々が広がる丘陵地帯は、収穫を迎える季節の香りに満ち、夕陽が低く差し込むと、畑や石造りの家々がオレンジとアンバーに染まります。
遠くには糸杉の並木がシルエットを描き、空は淡いピンクから深いブルーへと移ろい、まるで時間がゆっくりと流れるような静けさが広がります。
この作品では、その温かな色彩と穏やかな空気感を花で表現しました。
テラコッタやアンバーの花材を基調に、柔らかなラインとグラデーションを取り入れ、トスカーナの夕暮れが持つ詩情を束ねています。
SPECIAL FEATURE

■デザイナーコメント
オレンジからアンバーへと移ろう、「色の混ざりあうところ」に着目して、夕陽が大地を染める瞬間の柔らかな陰影を花で再現しました。
■主な使用花材
ヒマワリ(ダージリン)、スプレーバラ(ミチクサ)、ブルーベリー、ベニバナ、千日紅、リドルフィア ゴールドスプレー、スモークグラス
■山口 愛│Ai Yamaguchi
第一園芸入社以来、店舗での経験を重ね、現在は店舗事業部で複数店舗を統括。
フラワーデザイナーとして活動する一方で、長年華道にも親しみ続け、技術と美意識を融合し、自然の美を映す優美なデザインで花の魅力を最大限に引き出す。
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