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江戸の夏を粋に乗り切る納涼空間(日本橋室町三井タワー 大ケヤキテラス)

2020.8.7

平成から令和へと元号が変わる節目の年に誕生した日本橋室町三井タワー。その一角、日光街道とつながる由緒ある本町通りに面した大ケヤキテラスには、樹齢約200年、高さ15mの大ケヤキがそびえ、街行く人々や近隣ビルのワーカーにとって、憩いの場となっています。
OASEEDSでは、大ケヤキを囲む櫓(やぐら)に、藍のグラデーションを施した金魚柄の暖簾を装飾しました。耳を澄ますと風鈴の涼やかな音色も聴こえてきます。暑さ凌ぎに思わず立ち寄りたくなる、粋な江戸の納涼空間です。

CONCEPT

日中、透け感のある暖簾に誘われて櫓の中に入ると、内側に下げられた風鈴の心地よい音がより近く響き、空気の流れも爽やかに感じられます。ベンチに腰を下ろせば、周囲のグリーンと相まって、より涼しげに……
そして、夕暮れ。青竹毬の照明がやさしく灯ると、暖簾に染め抜かれた水紋と紅白の金魚が鮮やかに浮かび上がり、浴衣が似合いそうな、江戸の夜が現れます。
暖簾のデザインはOASEEDS、制作は暖簾を知り尽くした老舗「中むら」(http://www.nakamura-inc.jp/)です。風を孕んでやわらかに揺れる布の結界は、日本人の奥ゆかしさが育んだ文化。日本橋らしい涼感を、多くの人に楽しんでいただけるコラボレーション作品となりました。

SPECIAL FEATURE

暖簾の白い金魚は、麻風布地の元の生成り色がそのまま活かされ、赤い金魚とともに、風鈴をバックミュージックに、昼も夜も藍の水中を元気に泳ぎ回ります。
夕刻に点灯される青竹毬には、雰囲気のあるLEDヴィンテージ照明が入れ込まれています。その数大小40個余り。暖簾を通して眺める幻想的な灯りは、見る人の心にいつまでも残ります。

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