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空間演出
インドア
北海道・美瑛の青い池の冬景色に見立てる(第一園芸2026年カレンダー12月)
2025.11.26

2026年の第一園芸カレンダーのテーマは、「世界の絶景を、花で旅する一年」。
第一園芸アカデミーの特級・一級メンバーが、世界各地の絶景を花で見立てた作品を制作しました。
12月の作品は村上功悦が担当し、北海道・上川郡にある景勝地「青い池の冬景色」をイメージしました。
CONCEPT

■青い池とは
北海道・美瑛の「青い池」は、冬になると雪景色に包まれ、幻想的な美しさを見せるスポットです。
池の水面は一年を通じて澄んだ青色を保ち、雪に覆われた白銀の世界とのコントラストが、まるで絵画のような光景を生み出します。
この池が青く見える理由は、水中に含まれるアルミニウム成分が光を散乱させるため。太陽光が水に差し込むと、青い波長が強く反射され、独特のブルーが現れるのです。
冬は氷と雪が加わり、さらに透明感と静けさが際立ちます。
この作品では、この凛とした青と白の世界を花で表現しました。
ブルー系の花材で池の深い色を、ホワイトの花で雪の清らかさを再現し、静寂の中に宿る美しさを感じさせるデザインに仕上げています。
SPECIAL FEATURE

■デザイナーコメント
ガラスの花器の中に青いデルフィニウムを入れ、氷柱を思わせる冷たさを表現しました。
さらに、足元には細かな実や花を敷き詰め、美しい水面をイメージしました。
■主な使用花材
デルフィニウム、クレマチス、白枝、ウスネオイデス、シロシキブ、ルリタマアザミ
■村上 功悦│Koetsu Murakami
16歳から花の世界に魅せられ、“自然の本質”を表現するデザインを得意としている。
「FLOWERARTIST EXTENSION2022inTOKYOMIDTOWN」でグランプリを受賞。
フランスで開催されたフランス最大級の花の見本市「NOVAFLEUR」にて、会場のメインエントランス装飾やデモンストレーション・作品展示を担当する。
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