満開の花畑には、人々を集める力があります。花々が一斉に咲き乱れる様子は、その美しさから一瞬にして人々の心を魅了するからです。そして毎年、その見頃を迎える頃には、多くの人々が訪れます。SNS時代の昨今、その美しい景色は訪れる人の笑顔の連鎖をもたらすだけでなく、次から次へと口コミが広がっていきます。＃太陽とヒマワリ、＃青空とネモフィラ、＃風にゆれるコスモス、といった鮮やかな彩りが目に浮かぶキーワードが、“華やかな絶景”を求める世界中の人々を集めるでしょう。

「1,000万本のポピーが高原を真っ赤に染めた―」「東京ドーム〇個分のひまわり畑が誕生―」こんなニュースが飛び込んでくることがあります。それは、集客力のある花畑を規模感を通して報じると共に、メディアもその“花畑の圧倒的な画力”に魅せられ、世の中に伝えようとするからです。また、満開のシーズンだけでなく、市民の種まき大会など、地域や街を活性化させるような仕掛けを施せばさらに話題となるでしょう。上空からのドローン撮影など、コンテンツも日々無限の広がりを見せています。

例えば昔、絵はがきで見た、オランダのチューリップ畑やプロヴァンスのラベンダー畑、ベルギーのフラワーカーペット…。実際に鑑賞せずとも、その美しい光景に目を奪われたことがあるはずです。満開に咲き誇り、視界のすべてがカラフルな花で埋め尽くされている景色というのは、それだけで迫力があり、いつでも人の心を動かすものです。