
「神は細部に宿る」建築家のミース・ファンデルローエや美術史家のアビ・ヴァールブルグが好んで使ったというこの言葉が、花のデザインにおいてもいい得たと確信させる作品の数々。植物の色彩と姿を見事に引き出すデザインは、自然の中にある植物が人の心をときめかせ、人に欠かせない存在であることを、五感で体験させてくれます。
1960年 神戸生まれ。花の生産者としてブラジルへ移住。その後、サンパウロの花屋で働いた経験から、花で表現することの喜びに目覚める。第一園芸に入社後は、ウェディングやパーティ装飾、オーダーメイドアレンジメントのご依頼のほか、さまざまなイベントに招致される機会も多く、国内外におけるデモンストレーションやワークショップなど、日本を代表するフラワーデザイナーの一人として、幅広く活動している。
Born in Kobe in 1960. After moving to Brazil as a flower farmer, Arai worked at a florist in São Paulo where he discovered the joys of flower design. After returning to Japan in 1988, he joined Daiichi-Engei Co., Ltd. He designs wedding and party décor, order-made flower arrangements, as well as hosts various demonstrations and workshops. He is one of the leading flower designers representing Japan.
2018年3月、作品集「the Eternal Flower」を上梓しました。色・時間・形・物語、この4つのテーマの中で躍動する花の息吹は、ページをめくるたび、まるで頬に触れてくるかのように伝わってきます。新井の人柄を表すような、その温厚誠実な花の姿は、中島清一氏の撮影によるものです。