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The Third ~2008フラワーデザイン競技会・ジャパンカップ優勝~

2008年ジャパンカップ優勝 新井光史 内閣総理大臣賞/フラワー産業議員連盟会長賞/JFTD会長賞 写真/タケダトオル 誠文堂新光社 『フローリスト』 2008年11月号より

“日本No.1フローリスト”の称号をかけて、全国56地区から995名が参加し、代表選考会を通過した73名によって争われた「2008フラワーデザイン競技会・ジャパンカップ」。その栄えある優勝カップを、第一園芸デザイナー 新井光史が見事に手にしました。
新井は、現在、ザ・リッツ・カールトン東京にて装花業務に携わっており、そのデザインは、ロビーや婚礼等でご覧いただくことができます。

参加者の個性が最も発揮される展示競技。そのテーマは「花で育む子供の未来」。新井は“上空へと真っすぐに伸びる純粋なチカラ”をイメージさせる作品で競技に臨みました。特筆すべきはその高さ。下から上まで3mに迫ろうかという杉の丸太を使い、垂直に伸びる勢いを表現。腰まわりの円盤も直径80cmという大きさで、杉を薄く削った経木(きょうぎ)をゼンマイのバネのように巻きつけ、内に秘めた力強さを美しい造形であらわしました。さらに、可憐な白いクレマチスやオクラレルカによって、優しさと繊細さも添えています。“大胆なシンプルさ”、“静的な力強さ”、さらに意図を明確に表現した“造形力と構成力の高さ”などが評価され、優勝に至りました。

写真/タケダトオル 誠文堂新光社 『フローリスト』 2008年11月号より

新井光史(あらいこうじ)Profile

1988年、第一園芸入社。
全社デザイン企画を統括するデザインセクションマネージャーを経て、2007年、ザ・リッツ・カールトン東京フラワースタジオ店長に就任。永年の経験で磨かれた高度なテクニックと個性豊かなセンスによって、洗練された花空間を数多く創造する。
2000年、世界蘭展のフラワーデザイン部門最優秀賞。同年、東京カップオブジェ部門最優秀賞受賞をはじめ、受賞歴は多数にのぼる。

新井光史(あらいこうじ)Works

美しい若草色の菊:シャムロックを印象的にアレンジ。
シャムロックの優美な曲線とスチールグラスの無機的な直線が、禅を彷彿とさせる世界の対比を構成。真っ白な花器が、色彩によってそのコントラストをさらに際立たせる、無駄のない凛とした美しさを宿した作品です。

ビバーナムの実であるコンパクタベリーのみを使用した独創的なオブジェ。
燃えるような赤い円は太陽をあらわし、ガラスの花器と組み合わせることで、いまにも水平線から昇らんとする雄大な朝日を表現しました。もはやモダンアートともいうべき独自の存在感を漂わせています。

ヒメサンゴミズキの枝を丹念に束ね、空中の一点へと向かうシンボリックなディスプレーに仕上げました。
台座には可憐なパフィオペディルムを配し、野趣あふれる雰囲気を演出。下部の“静”と上部の“動”とのコントラストが印象的な独特の世界を構成しています。

水滴を思わせる形状のガラス花器にラン:エンシクリアを差し、それらをひとつの集合体に見立てたアレンジメント。
ここでの主役は花器に包まれた「水」であり、花ばかりでなく花器や置かれる環境までも含めてひとつの作品と考える、新井ならではの繊細な花の見せ方です。

Daiichi Engei WEDDING FLOWER

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